「いいね!」で飯は食えない。中小企業がやるべき実利直結のSNSマーケティング

「ウチのアカウント、フォロワーが1万人行きましたよ!」
その報告に喜ぶ前に、一つ質問させてください。「で、その中から何人が実際に商品を買ってくれましたか?」
「いいね!」の数で飯は食えません。フォロワー数が多くても、売上に全く繋がっていない「死んだアカウント」は山ほどあります。中小企業がSNSをやる目的は、インフルエンサーになることではなく、「会社の売上を上げること」です。
虚栄の数字を追いかける余裕などない、現場主義の中小企業のための、泥臭く、しかし確実にファンを育成するSNS攻略法を叩き込みます。
目次
1. 誰に届けるか?「何万人の顔が見えない層」より「100人の超・見込み客」
話題のダンスを踊ったり、エンタメ系の面白動画を出せば、確かに再生回数は回ります。しかし、その動画を見て笑ってくれた女子高生は、あなたの会社の高額なBtoBサービスを買ってくれるでしょうか?
答えはノーです。中小企業が注力すべきは「バズ」ではなく「深い共感」です。フォロワーが1万人いても来店客ゼロよりも、フォロワーが100人でもそのうち30人が毎月リピートしてくれるアカウントこそが、真に価値のあるSNS運用です。
2. 映えは不要。「失敗」や「苦悩」の裏側こそが共感を呼ぶ
「うチにはインスタ映えするオシャレな商品がないから…」——そんな言い訳は通用しません。お客様が心を動かされるのは、完成された綺麗なカタログ写真ではなく、そこに至るまでの「泥臭い過程」です。
- ・「新製品の開発で、30回連続でテストに失敗しました。でも諦めません」
- ・「今日はお客様に怒られました。私たちの力不足です。絶対に改善します」
綺麗な言葉で着飾るのではなく、現場の生々しい息遣い、失敗から立ち上がる姿、職人の汗ばんだ額。そんな人間味(ストーリー)を発信してください。人は、完璧な企業より「一生懸命に頑張っている人間」を応援したくなる生き物です。
3. 「社長、顔を出してください」属人化を恐れるな
「社員が辞めたら困るから、特定の人をSNSの顔にするのは嫌だ」という経営者がいます。結論から言います。それなら社長であるあなたが顔を出してください。
ロゴマークのアイコンから事務的な案内をつぶやくだけのアカウントを、誰がわざわざフォローするでしょうか。中小企業の強みは「顔の見える商売」ができることです。社長の価値観、熱意、時にはおっちょこちょいな一面まで曝け出すことで、「〇〇さんから買いたい」という最強の指名買いが生まれます。
4. SNSは『待ち』ではなく『攻め』の営業ツール
投稿して「誰か見てくれないかな」と待っているだけではダメです。SNSは「ドブ板営業」をデジタルでやるためのツールです。
見込み客になりそうなアカウントを自ら探し出し、「いいね」を押し、丁寧なコメントを残す。自社について言及してくれたお客様には光の速さでお礼のリプライをする。こうした地を這うような泥臭いコミュニケーションの量が、結果的にアルゴリズム上でも評価され、アカウントの強さに直結します。
華やかさなどいりません。汗をかいて、一人ひとりのお客様と向き合う。アナログ時代の営業の基本を、デジタルに持ち込むだけでいいのです。